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自活

詩-2x

「自活」

 

自分が生きていくということを

ひとつずつ

俺の手に委ねてみたとき

あまりにも頼りない

僕自身に気づいた

 

いつも肩で風を切るように

俺の姿を描いて来たけど

何を成して何を手にしてきたか

私の人生はあまりにも幼い

 

自分の力で生きていくということを

ひとつずつ

進めて行こうとしているけれど

 

自分も  俺も  私も

僕は

ひとつずつ

 

まだまだなんだ

 

 

BOYS

詩-1x

「BOYS」

 

ふと

ベビーカーに乗った

小さなお嬢さんと目が合ってしまって

 

なんとなく

やさしい顔になって見つめ合っていたら

 

真剣な顔をした

これまた小さなお兄ちゃんが

立ちはだかった

 

こいつも男だと思った

等身大の

詩-3x

「等身大の」

 

この手で世界を掴むことを
夢見る歳ではないけれど

 

この手で出来ることには
確信を持っているんだ

 

白い余地が減っていくキャンバスには
私だけの色で私の歴史が描かれているはず


振り返ると途切れ途切れ
回り道ばかりの道程だけど

 

傷つけ傷つきながら抱き締めた
痛みの残る想いばかりたけど

 

それでも

それでも

 

心閉ざさず
両手でそっとすくい上げる
心開いて
両腕で強く抱きとめる

 

ためらうことなく

 

いま ここにある思いを
いま ここで言葉にして
いま ここにいるあなたへ
いま ここで立つ私へ

読後感

詩-3x

「読後感」

手触りが残っているうちに
何か書き残したいと思うけれど

 

大きく吸い込んだタバコの煙のように胸に残る

何かを抱えたまま眠りたくて

目覚めると衝動は失われている

 

血肉となっていて欲しいと願いながらシャツに袖を通す