等身大の

「等身大の」

 

この手で世界を掴むことを
夢見る歳ではないけれど

 

この手で出来ることには
確信を持っているんだ

 

白い余地が減っていくキャンバスには
私だけの色で私の歴史が描かれているはず


振り返ると途切れ途切れ
回り道ばかりの道程だけど

 

傷つけ傷つきながら抱き締めた
痛みの残る想いばかりたけど

 

それでも

それでも

 

心閉ざさず
両手でそっとすくい上げる
心開いて
両腕で強く抱きとめる

 

ためらうことなく

 

いま ここにある思いを
いま ここで言葉にして
いま ここにいるあなたへ
いま ここで立つ私へ